Coiffeur / Conquista de lo Inutil

型番 EF035
販売価格 2,096円(税込)
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2019/9/21売り切れました。

ネオ・フォルクのトロバドールとして登場、生ギター一本でセンシティヴな詩情を描き出し、前作のフル・アルバムではパブロ・グリンホト(vln)らとチェンバー且つなだらかなミニマム・アコースティックのアルバムを発表。チリのレーベル主導によるEPを挟んで待望のフル・アルバムがリリースされましたが、いままでの作風とは大きく異なるロマンティックなエレクトロ・ポップとなっています。

アルゼンチン、ブエノス・アイレス郊外モロンの出身であるコワフール。ライヴ頻度の少なさやS.S.W.仲間内の会合などにもあまり姿を見せず、いつかはライヴを目撃したい謎のひとりであるのですが、内省的な表現から垣間見せる抜群のポップ・センスとソフトな唄い口で紡ぐ刹那のメロディが秀逸で、作品の完成を待ち望んでいました。何と今作は蓋を開けてびっくりの全編エレクトロニカ・サウンド、ニューウエーブへの膨大なオマージュ。現地のレヴューなどではミランダ!を彷彿とさせるなどとも書かれておりますが、ディスコティークで80’sテイスト全開のローテク・シンセ独特の音使い、おそらくはMPCの手打ちビートや、ヴィンテージのリズムボックス、ビザールなeギターの音色... 沸々とコワフールことギジェルモ・アロンソの中で煮えたぎった表現意欲が意外な方向でスパークしたということなのでしょう。m-1"Guarida" や最終曲"Nudo" のような継続するダンス・ビートの中でもどこか叙情的なのはやはりこの声のミスティークな雰囲気によるものなのか、或いはS.S.W.としての本質的なコンポーズ能力自体が普遍的な魅力を秘めているからなのか。じわじわとロマンティックな世界観の素晴らしさを説いてくれるようなアルバム。今作の制作の為に電子音楽のスペシャリストであるフェデリコ・チクラナやエルネスト・ロメオの元に赴き、原盤制作はチリのケーマカベサが担っています。ハビエラ・メナやヘペなど多くのエレクトロニカ・アーチストを輩出するチリともリンクしつつ、ミックスやプロデュースはアルゼンチンのポストロックといえばこの人、フアン・スチュアート。



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伊藤亮介



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