JULIAN MOURIN / SUR SOLAR

型番 TAIYO 0025
販売価格 2,506円(税込)
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"身近な日常の情景を蒼い水彩で鮮やかに伸び伸びと描写、新しい空気をたくさん孕んだ浮遊する旋律の粒子"
'12年に発表された1st アルバム「MATE DE METAL」は当店をはじめとする輸入盤セレクト・ショップや、アパレル・ブティックなどでも取り扱われ、有線Cafe Apres-Midi チャンネルやラジオでのオンエアでも問い合わせが殺到、大洋レコードの年間チャートでも輸入盤としては二位に食い込むなど耳の早いリスナーの間で話題となりました。

ブエノス・アイレス、テクノポリスに暮らすS.S.W.フリアン・モウリン。
シンプル、アコースティックを基調とした曲に浮かび上がるファンタジーに煌めいた詩情、コンテンポラリーなフォークロア、都会的に洗練されたメロディ。前作「MATE DE METAL」から3年、現世代ならではの独創的ポップ・マイスターとして更に発展を遂げたマジカルな2ndアルバム。


JULIAN MOURIN / SUR SOLAR
フリアン・モウリン / スール・ソラール
(TAIYO 0025 2,278円+税 ご予約商品 4月18日発売)
全12曲 CD 歌詞対訳:杉田洋子 ライナーノーツ:伊藤亮介

[フリアン・モウリン]
チュカーロという新世代フォルクロリコのバンドで3枚のアルバムをリリース、(その内の'07年2nd 「Atitaytete」は新聞パヒナ12の選ぶベスト・アンダーグラウンド作品に選出)ギターにピアノ、パーカッションに小物楽器、プログラミングまでこなすマルチ・インストゥルメンタリスタという特性を活かして舞台音楽なども制作。'12年にベレン・イレー、ルシオ・マンテル、ガビ・ラ・マルファらが友情参加した1st ソロ「Mate de Metal」を発表。コンテンポラリー・フォルクローレのプレイヤーから、インディ・シーンのS.S.W.たちまで多くのアーチストとステージをシェアしてきました。今作に参加しているソリア・ウルッティと子供向けのプロジェクトでアルゼンチン国内をツアーしたりも。昨年一児の父となったばかり。

ボルヘスやオルティスを生んだ詩人の国、そしてカルロス・ガルデル、アタウアルパ・ユパンキ、メルセデス・ソーサと名人を生んだ歌文化の国、アルゼンチン。ブエノス・アイレス、ラ・プラタ、コルドバ… いまも各地でシンガー・ソングライターは群雄割拠、切磋琢磨していますが、ユパンキ直系のオーガニックなギター弾き語りのスタイルから、L.A.スピネッタのフォルクローレとロックをフュージョンさせる手法に啓蒙を受けたもの、E.マテオやフェルナンド・カブレラたち隣国ウルグアイのアーチストに影響を受けたもの、故郷に伝わるルーツ・リズムをモダナイズして聴かせるもの、ひとことでアコースティック音楽といっても様々な影響と経緯が行き交い、表現手段としては千差万別。このフリアン・モウリンの音楽はそれらの中でも特に見え隠れする影響の特定がしづらい、独自の芸風を誇るアーチストだと言えます。例えば本作m-3 "Necesarios (必要性)"でも、カルナバリートのリズム様式を用いているのですが、アナログ・シンセの音使いが非オーセンティックだったりと敢えて典型パターンとずらすことで独特の感触を生み出すことに成功しています。またここには、くぐもった個性的な唄声でピアノを弾き唄うソロ作が好評なドローレス・マッソーニがゲスト参加。またフォルクロリックな基盤からイノベイトした例としては、ロック界隈のS.S.W.パブロ・カスティージョとデュエットで披露するm-6"Hasta que vuelvas(あなたが戻るまで)も挙げられますが、ゆったりしたムルガのアルペジオに情緒たっぷりのメロディ、そしてトミ・レブレロのバックでもプレイしているルーカス・アルゴメドのチェロをはじめとする弦楽アレンジが切なさを盛り立てます。こちらはチャランゴの音色をフィーチャーしているにも関わらず、都会的に洗練された唄へと聴こえるのはフリアン一級のメロディ・センスの為せる技でしょうか。鉄弦ギターと指パッチンでモダン・フォークの叙情を醸し出すm-4"Sismo"(地震)、流麗なアルペジオで編み出すコード・ヴォイシングが耳を惹くm-9"Parte del sol"(太陽の一部)、深遠なファルセットに導かれるm-10"Una Senal"(信号)のように瑞々しく神秘的な魅力を保った楽曲たちはフリアンのソフトな声質を活かしながら、多重録音で厚みを与えるという優れた自己プロデュース能力が今作でも遺憾なく発揮されています。そして冒頭のハイブリッドな佇まいのm-1"Viene Tormenta"(嵐が来る)、AORテイストも盛り込んだホワイト・ソウルm-5"Cuerpo Mar"(身体、海)、リズム・ボックスとフアン・オルティスによるコンガのルンバに、この人特有のオリエンタルな音階で戯けたようなメロディが載るm-8"Toda vida todavia"(すべての人生はまだ)、牧歌的なトーンが旅情を掻き立てるアコースティック・スカ・チューンm-11"Algo que pasa" (何かが起こる)など多彩な表情で展開してゆく本作「南の太陽」は読んで字の通りのシャイニーなメモリー、朗らかな想い、白日の下に晒される告白、太陽との対話を楽しむかのようなファンタジーが繰り広げられます。これは一児の父となったフリアンの心境の変化、優しき父性の目覚めというのも関係しているのかも知れません。





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