Cecilia Gauna / Aliento

型番 STM030
販売価格 2,200円(税込)
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鮮烈な印象を残すボディ・ペインティングは、封入されたブックレットまで幾つもの写真作品で登場します。これはm-9"Lola"で捧げている対象のセルクナム族・最後のシャーマンを体現するものであり、かつてチリ・アルゼンチンに分布したセルクナム族のお祭りではこのようにボディ・ペインティングをあしらったそう。ピアノ、ハーモニー、歌唱、そしてボディワークまでアルゼンチンで、またドイツ人の先生にも師事を受け探求、素養を持つセシリア・ガウナはフアン・ホセ・カストロ音楽院の歌の講師でもあります。フォルクローレを唄うデュオをエドゥアルド・アベル・ヒメネスと、そして国立ポリフォニー合唱団に参加したり、ミュージカルのソリスタとしても舞台にあがり、メルセデス・ソーサをはじめ多くの偉大な歌手たちとの共演経験を持っています。さて本アルバムではピアノのマリアーノ・フェルナンデスをメインのアレンジャーに据え、愛する故郷の風景を、フェミニンな人生哲学を、ラプラタ河沿い音楽の瑞々しさを持った美しい調べと正統派の唄に載せ情感たっぷりに演じています。ゆったりと溢れ出るサンバ(zamba)などのフォルクローレ・ルーツ・リズムをジャズ・タッチで、時にクラシカルな和声も採りいれながら演奏するメンバーはギターにフアン・パブロ・フェレイラ、コントラバスにタチー・カラー、パーカッションにマチアス・フリオ、に先程のマリアーノ・フェルナンデスの流麗なピアノ。曲に因っては "Cuestion de piel" のように深遠まで澄んだ瑞々しい曲をピアノだけを背景に唄ったり、アコーディオンやチェロ、キケ・コンドミらのヴァイオリンが参加、唄に寄り添うように色鮮やかなアンサンブルを聞かせるものもあります。マリナ・サンティジャン、フェデリコ・メシェール、ギジェルモ・ローセンスレールなどゲストで参加したシンガーたちも、デュオなどで作品の彩りをより豊かなものへと増しています。コンポーザーとして、シンガーとして、完成度の究めて高い2nd アルバム。感謝するものたちへの項で、ヴィオレータ、チャブカ、ユパンキ、アジャラ、ファルー...クチ、ガルシア・ロルカ(詩人)、アギーレ、カルノータと、インスピレーションを与えてくれてありがとうと謝辞があり、先人たちの音楽探求があるからこそ、新しく素晴らしいものが生まれるという当たり前のことに気付かせてくれる、内容の濃ゆい作品でもあります。


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伊藤亮介



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