Bento Araujo著 / Lindo Sonho Delirante Vol.2 100discos audaciosos do Brasil [1976-1985]
*ブラジル盤ヴィンテージ・レコード・ディガー垂涎ものの現地産ディスクガイド。見開きの右ページに大きくカバー・アートが掲載された本著は見てるだけで楽しくなってくる、写真集としての要素も。1976年〜1985年に発表されたブラジル音楽のレコードの中で、のちにリイシュー再発されたものも多く、知られざるインディペンデント作品も掲載。
ブラジルのジャーナリスト、レコード・コレクターのベント・アラウージョが編纂したディスクガイドの第二弾は1976年〜1985年リリース作品がテーマ。第一弾ではサイケ・ロックの黎明期にまつわる作品が多く掲載されましたが、こちらの70年代中盤から80年代中盤は、ブラジリアン・ジャズやMPB、サイケ・フォークに前衛的な要素、レア・グルーヴやフュージョンの要素が盛り込まれていく時期で、音楽的にイノベイトしていく様が非常に面白い時代でもあります。エルメート「Slaves Mass」やアジムス「Aguia Não Come Mosca」、トニーニョ・オルタ「Terra dos Passaros」にトン・ゼー「Estududando O Samba」といった良く知られた名盤から、フーモやイタマール・アスンサォン&イスカ・ヂ・ポリシアなどヴァングアルダ・パウリスタの作品、シンセをフィーチャーしたインストのペドリーニョ・サンパイオ、 最近リイシューされた美術家ベネ・フォンテリスによる自主制作盤など知られざる名盤の数々を掲載。ポルトガル語と英語の説明文が付いたカラーの232ページ、全篇コート紙を用いたデラックスな装丁となっています。