ポスト音響派のエクスペリメントからベッドルーム、ほっこり柔らかなヴィンテージ・フォーキーな佇まいまで。ギター類弦楽器をマルチに操る本領発揮、豊富な音楽知識と見地を活かし、類まれなるセンスで編まれた意欲作!ルーシー・パタネのソロ作が当店初入荷!
古き良き時代のラテンB面集をプレイするBsAs女性たちによるホリデイ・スウィング、ラス・タラダスを始め、フリー・フォークのエル・トロナドールを経て、来日経験もあるマリナ・ファヘスとのデュオ作(残念ながら絶版) も大いに話題を集めたルーシー・パタネ。国立芸術基金の2018年ロック部門未発表作品コンテストで見事優勝を勝ち取り制作されたのが、初のソロ名義作となる本盤。フェンダー・ムスタングを持ってジャンプするアートワークでも分かる通り、マルチ・プレイヤーのルーシー・パタネがegをふんだんに用いて制作されています。vlnを伴ったラテン・フォークに、カットインされるディストートされたeg、やがてハードコアでエモな重厚リフを伴いつつも、メランコリアを含んだ情感の女性voが載るという、至ってシュールな展開。エクスペリメントなm-4"Clavicula"やブラジル・ミナスからゲスト・コーラスを迎え浮遊感を醸し出すm-11"Tu Dialecto"を始め、定評のある多彩なギター・ワークが施された楽曲群に、アルゼンチンらしく拡がりのあるヴォイシングで魅せるm-5"Ustedes"、m-6"La Osa"、スキャットの多重録音も取り込んだm-9"Ya No Quedan"ではすべての楽器、機材をひとりで操りドラマティックなサウンドを構築することに成功しています。