*2023/10/24 売り切れました。
ブラジルのしなやかに洗練されたアコースティック音楽を体現する男性S.S.W. アルヴァロ・グリベル。冬の部屋によく似合う、まろやかなボサ・ノヴァの空気を孕んだ傑作の登場。
オーセンティックなサンバ・カンサォン直系のメロディがブリッジで一転、華やいだフレッシュな風を感じさせる未開の旋律へと。冒頭"Santos e orixas" から惹き付けて止みません。スウィートな唄声で親密に綴られる抜群のメロディ・センスとコンポーズ能力。高いクオリティのアコースティック音楽の産地、リオ・デ・ジャネイロ州ニテロイ出身で現在はサンパウロに居住し、ジョルナル・グローボのジャーナリストとしても活躍する男性S.S.W. アルヴァロ・グリベル。本作はホドリゴ・カンペーロがプロデュースを手がけ、ジョルジ・エウデル(b)らが参加した2ndアルバムとなりますが、1st はピアノ奏者のファビアーノ・アラウージョがプロデュース、インディペンデントでリリースされたクオリティの高いMPB作品として現地でも話題に。さて今作では自身の生ギターと唄を中心に据えたアコースティック・サウンドで、インストゥルメンタルのm-6"Saudade" を含め、ホドリゴ・カンペーロ(7str.g)、ジョルジ・エウデル(b)、ジュリン・モレイラ(drs) との4人編成を基盤とし、エベル・ピニェイロがミックスからマスタリングまで一貫してエンジニアを務めます。ギターとベースの奏法でフレーヴォのリズムをナチュラルに表現したm-3"Marcha de autopeca"、円やかでメロウなボサ・ノヴァm-5"Sagracao"、m-7"Autorretrato" と夢を見るようにロマンチックな空気感を醸し出す本作、ハイセンスなブラジル音楽の系譜にも名を連ねるべき、傑作だと思います。