エレクトロ・エレメンツに生楽器を必要最低限に用いてサイケデリックで挑戦的なサウンド・スケープを切り開くソニック・ジュニオールの3rdアルバム。
01年の「Sonic Junior」03年の「O Mundo La Fora」と新しいアイデアと持ちうる技術を次第に発展させて高い評価を得るソニック・ジュニオール。日常生活で生まれたアイデアをすべて反映させた研究所のような作品とジュニーニョ本人が語るように、変わったサンプリングがあちらこちらに見受けられ (裏ジャケにはRoland MC-909のイラストが有)、サンパウロのクラブ・シーンを体現するが如くのNWファンキからドラムンベースまで、アナログな歪みから空間を彩るように輝いた音色まで、リリックのあるトラックに擬音のループが連なるだけのもの...反復する腰の座ったビートに隠されたメッセージを掴みとろうとするために我々はCDトレイに本盤を載せることになる。