2024/9 売り切れました。
かつてアルゼンチンに赴いたときにも、その名を耳にした京都初のインスト・デュオ mama!milk [生駒祐子(acc), 清水恒輔(b)]。なるほど、ワルツにタンゴ、輪舞曲などmama!milk の音楽に漂うデカダンな美しさは、彼の国の音楽とも共鳴するところが多いように感じます。さて、ここにそのデュオのコントラバス奏者・清水恒輔によるソロ作がアナログLPとなって登場しました。
モノクロームな無声映画の劇伴のように映像を喚起する音世界、コントラバスとクラリネットやマリンバで彩るデカダンスからロマンチシズム、そしてフィールド・レコーディングや自作楽器にチープな幼児楽器のトーンが醸し出すユーモラスまで、金沢、京都、東京、北海道、ウズベキスタン、ミラノ、様々な土地でレコーダーによって収録された雑踏のノイズや、気の置けない仲間とのセッション、5年に渡る音の旅をコラージュして仕立てた楽曲たち。私個人としましては、ブラジルで動物や鳥の鳴き声を元にした楽曲制作や、フィールド・レコーディングとソロ・ピアノで唱歌をリノベイトしたファビオ・カラムルーの諸作、音と音の間を用いて独特の世界観を築いたアルゼンチンのウリセス・コンティの諸作や彼がプロデュースした異業種からの音楽家諸作、それらと通じる"音への美意識"を強く感じる作品となっています。[特典ポストカード付き]
mama!milkの清水恒輔、初のソロ・アルバムをLPレコードでリリース。
水蒸気の如く吹き上げられる穏やかで真摯な熱情と、丁寧に紡がれた軋みのレイヤー
具体音の底から届けられる一筋の旋律が、ただただ美しく、儚く響く
真摯な演奏家の奏でる音、耳元で聞こえるような日常の音、騒音とも言える機械の音。
自分か好きな音だけを蒐め、あの手この手を尽くして楽曲に仕立てました。
あてどなく作ってきた音源集を、ようやく世に放つことが出来てとても嬉しいです。
行ってらっしゃい、MICROMACRO。−清水恒輔−
清水恒輔:コントラバス、チェロ、バスクラリネットetc.
曽我大穂:フルート、カバキーニョetc.
巽勇太:自作装置
生駒祐子:カシオトーン、マリンバ、アコーディオンetc.
Gak Sato:スネアドラム
林正樹:ピアノ
市原大資:トロンボーン
守屋拓之:コントラバス
yatchi:ピアノ
窪田健策:テルミンetc.
武島悟:クラリネット
WADA MAMBO:ギター
安藤健二郎:バスクラリネット
谷口かんな:マリンバ
マスタリング 西川文章