2024/10/14 売り切れました。
70年代にMPB第二世代としてデヴュー、90年代のワールド・ミュージック・ブームの中でブラジル音楽の認知に底知れず貢献を果たした、名コンポーザー・名パフォーマーがジャヴァン。世界的な歴代のブラジル音楽ランキングの中でも必ずトップや上位を占める名盤が、tres selos によってアナログ・リイシュー。モノクロームの格好良いポスターやルエジ・ルナやホムロ・フローエスが寄稿した詳細なライナーノーツ(ポルトガル語)が別冊で付くほか、音圧も充分で、当時の息遣いや演奏の妙が手に取るように伝わってきます。
アラゴイス州からリオに出てきて、TVグローボのサントラで歌いながら自作曲を書き溜めていたジャヴァン。本作に収録のB-4 "Fato Consumado"を提げてアヴェルトゥーラ・フェスに参加、そこでボサ・ノヴァで知られるエレンコの創始者アロイージオ・ヂ・オリヴェイラの目に留まり、1976年、このデヴュー作が制作・発表されました。タイトルの「声、ギター、ジャヴァンの音楽」からは弾き語りを予測しがちですが、ルイザォン・マイア(b)ら当時のエリス・レジーナのバックのメンツを中心としたバンド編成で、小気味良いサンバ〜"Para-Raio"のようなボサ・ノヴァ調のアコースティック・サウンドからepのアレンジがメロウな後年のキャリアを彷彿とさせる展開まで、これぞジャヴァンという真髄を聴かせてくれます。冒頭一曲目からジャヴァンの代表曲となる"Flor de Lis"、"Maçã do Face"、"Embola Bola"などライヴ盤でもレパートリーの重要な位置を占める楽曲を収録。