Mariana Baraj / Margarita y Azucena

型番 LAL062
販売価格 2,515円(税込)
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フォルクローレのトラッド/ポピュラー曲をリズム分解、そしてインプロ・ジャズの手法を用いエクスペリメンタルに再構築して我々の度肝を抜いた前作から二年。今回はポップ・フィールドから新作「39°」(LAL060)も好評なS.S.W.リサンドロ・アリスティムーニョがプロデュース。No.1若手女性パーカッション奏者が切り拓いたフォルクローレ・モダニカ新境地!大平原のリズムにエレクトロニクス、吹き抜ける唄声!

投影されたひなぎくの写真越しに強い意志を感じさせる目線でこちらを見つめるマリアナ・バラフ。彼女はまさしく”アーチスト”だ。父ベルナルドはジャズ界のサックス奏者、弟のマルセロはルーカス・マルティの率いたア・ティラドール・ラーセルなどインディ・ポップ界のドラマー。この家族で"Fila Baraj"なるユニットで活動することもあるよう。当人のマリアナ・バラフは様々なフィールドの表現者と共演を果たし、ルーツ・フォルクローレからインプロ・ジャズ、ポップまで様々なエッセンスを自らのバイタリティへと昇華させてきた。記憶に新しいところではアルゼンチンのデザイナーによるファッション・ショーの音楽制作を担当したこともあった。前作までは管楽器のみをバックに唄い叩くというプリミティヴな試みもあったが、今作はヴォイス・パフォーマンスとも呼ぶべき存在感を発する唄に深みを与えるべく織り綴られたギターのアルペジオやムビラ、口琴の音色、パーカッションの複合リズムに知的なエレクトロニクスの使いよう、アンサンブルの”フレッシュさ”に主観を置いている。フォルクローレの大御所シンガー - リリアナ・エレーロが参加、ドラマティックに激烈な印象を残すヴィオレータ・パーラ作"高い空の抱えた病い”につづいては、リサンドロ・アリスティムーニョの瑞々しいギターのアルペジオ+レオノーラ・アルビセールのアコーディオンに載って綴られるボリビアのトラッド、 たゆたうようなコーラス・ワークとムビラにロンロコ(チャランゴの一種)のリフレインが心地よいm-3はアルメニアのジャズ系打楽器奏者アート・トゥンクボイアシアンの作。グスタボ・サンタオラージャ曲をリサンドロとのアカペラ・デュオで披露したかと思えば、レダ・バジャレスのレパートリーとなっているタイトル曲”ヒナギクとユリ”ではアナログ・シンセ - モーグの波形が飛び交い唄声と打楽器音が幾重にもコラージュされてゆく。遠い過去にタイムスリップしそうな"祈り”m-6はマルコス・カバレスのマリンバとヴィブラフォンをフィーチャー、原曲はNYのジャズ・シーンで有名なボビー・マクフェリンによるもの。ボリビアの国民的シンガー - ルスミラ・カルピオが唄うのを聴いて感銘を受けたという。ムビラだけを伴奏にしたアフリカ・ケニアの曲m-8、リリアナ・エレーロとのデュオm-9"おお、何を神は与えたもう”(以前リリアナ自身も採り上げていた曲)、元ハードコア畑出身の変わったフォルクローレS.S.W.-"ガボ"ことガブリエル・フェーロの曲も採り上げ、そのガボ本人もm-10のキューバ人シルビオ・ロドリゲス作品に参加。アルゼンチンのみならず視野を世界にひろげ、ますます表現は躍進しつづけている。未だ聴いたことのないような斬新な演奏と歌唱を、伝わり易いポピュラリティを持ってして眼前に繰り広げてくれる必聴の1枚。



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