アルゼンチンの新譜よりコンテンポラリーなフォルクローレ・インストゥルメンタルの実力派カルテット、サットヴァ。インドの言語からそのグループ名を採った cl, g/bdn, b, drs/per という編成の4枚目にあたるアルバム。ラプラタ河、パラナ川、彼の地の"川の流域音楽"特有のジャズやアカデミックな現代音楽とフォルクローレが融和し物語のような美しさを携えた音楽で、アルゼンチンのみならず隣国のウルグアイやブラジルでもジャズ・フェスなどに出演する経験を持っています。クラリネットのフェデリコ・ヌニェスと、ギターとバンドネオンの双方を達人の技にて奏でるフェデリコ・ベリンソン、ボンボ・レゲーロやカホンが組み込まれた独特なドラム・キットを叩き分けるホアキン・サイドマン、6弦エレクトリック・ベースでオブリガートを付けるパブロ・ヒンドレ、この4人が相互に細かくパッセージを絡めとりながらガト、ミロンガ、ワルツにzamba、ルーツ・リズムから派生したフレッシュで柔らかなタッチの音楽を大きなスケール感のもと繰り広げます。バンドネオンの演奏をフィーチャーしたm-6"Guitarra dimelo tu" (アタウアルパ・ユパンキ)以外の6曲はg / bdnのフェデリコ・ベリンソンによるオリジナル・コンポーズ。今後は”リアルブック”なるプロジェクトでアルゼンチン・フォルクローレを200も収録した書籍を出版する予定だそう。
http://www.myspace.com/SATTVACUARTETO